ポリフェノールは植物がつくりだした栄養成分

ポリフェノールは自然界に5000種類以上存在しているといわれている栄養素で、ほとんどの植物に含まれています。
植物の色素や苦味の成分であり、植物細胞の生成、活性化などを助ける働きがあります。
太陽から降り注ぐ紫外線、虫や動物など厳しい自然環境から自身の身を守るために
植物がつくりだした抗酸化物質がポリフェノールです。
動物よりも植物の方が長生きすることが多いのは、ポリフェノールの影響が大きいと考えられています。

人間も、紫外線やストレスなどによって活性酵素が生じ、細胞やDNAが傷つき老化や病気の原因となります。
ポリフェノールが持つ抗酸化作用は、この活性酵素を除去する働きをしてくれるので
美容や健康への高い効果が期待できます。

種類豊富なポリフェノール

地球上に5000種類以上あるといわれているポリフェノールですが、
色素の成分であるフラボノイド系と色素以外の成分であるフェノール酸系に分類できます。
すべてのポリフェノールが強力な抗酸化作用を持つため、生活習慣病の予防に効果的といわれています。

一般的に知られているポリフェノールは下記のようなものがあります。

アントシアニン
ブルーベリーやカシスなどに含まれている青紫色の色素で、特に目に対する効果が注目されています。

カテキン
お茶などに多く含まれている渋味成分。抗菌殺菌作用や脂肪吸収の抑制作用、抗アレルギー効果などが期待できます。

カカオマスポリフェノール
チョコレートやココアに含まれる成分で、血管を広げて血圧を下げる効果や悪玉コレステロールの酸化防止などの働きがあります。

イソフラボン
女性ホルモンのような働きをする物質で、ホルモンバランスを整えて女性特有の悩みに効果があるとされています。

クルクミン
ウコンに多く含まれている黄色の色素成分で、肝機能を高める働きで知られています。

リンゴポリフェノール（アップルフェノン）
美肌のチカラになる強い抗酸化力があり、アレルギー症状改善や血液サラサラ効果も。

ショウガオール
生姜に含まれるポリフェノールで、おもに血行促進によるカラダの温め効果で知られています。

効果的なポリフェノールの摂取

ポリフェノールは水溶性のため、吸収率が低く持続時間が短いのが特徴です。
体内に取り込まれてから3～4時間程度で体外に排出されてしまいます。
そのため、ポリフェノールの効果を持続させるためには、食品をこまめに摂取する必要があります。

また、ポリフェノールは食物の皮に多く含まれているので、
野菜や果物を皮ごと食べると多く摂取することができます。
さらに、ビタミンCにはポリフェノールの吸収率を良くする働きがあるので一緒に摂るのがオススメです。